『道内農場黄金そだち平飼い卵』を発売 コープさっぽろ

生活協同組合コープさっぽろ(本部・札幌市)は、8月21日から全道各店舗で『道内農場黄金そだち平飼い卵』(6個入り)を販売している。

コープさっぽろでは、北海道の農家を応援するため、2011年に道産飼料用米を与えて生産する「黄金そだちたまご」の販売を開始し、アニマルウェルフェアの観点から17年より全店で「平飼いたまご」の取り扱いを始めているが、2つのカテゴリーが今回初めて融合した『道内農場黄金そだち平飼い卵』は、北海道産飼料用米を10%以上使用した「黄金そだち」シリーズのエイビアリー方式(多段平飼い)で飼育された平飼い卵。通常のケージ飼育の卵と異なり、EU平飼い基準を採用し、競合他社と比較しても管理方法にこだわり、アニマルウェルフェアに配慮した方法で鶏を飼育している。

価格は税込み322円。販売数量は毎日1000パックで、今後生産量を増やしていく予定。

生産者である㈲北海道種鶏農場(本社・北海道白老町)の川上一弘社長は「日本では平飼いの定義があいまいだが、何らかの〝裏付け〟がほしかったので、今回取り組むエイビアリーはEU基準をすべて満たすことにした。さらに動物愛護団体のザ・ヒューメイン・リーグ・ジャパンが定める『高いアニマルウェルフェアを担保するケージフリー生産の基準』もクリアしている。

『黄金そだち』は飼料に道産米を10%以上配合することが定められている。うちはそれに加えて亜麻仁油を飼料として与えている。亜麻仁油はオメガ3(n-3)系脂肪酸であるα-リノレン酸を多く含み、毎日の食生活に取り入れることで様々生活習慣病の予防や改善に役立つとされている。パッケージには環境負荷低減の観点からプラスチック容器ではなく、再生紙の容器を採用し、専用のパック詰め機も新調した」と話している。