日本全薬工業が放射能測定器を発売 日本向けに改良
日本全薬工業(株)(高野恵一社長―本社・福島県郡山市安積町笹川字平ノ上1―1)は、このほどベラルーシ・ADANI社製の放射能測定器「ADANIRUG91―2」【写真下】を発売した。
同測定器は、チェルノブイリ原発事故当時、ロシアやウクライナ、ベラルーシを中心に5000台以上普及した製品を、日本国内の専門研究機関と協力し、最新の技術を導入して日本向けにリニューアルしたもの。
同社は「福島の現状を考えると、より早く・正確に・手軽に測定でき、価格もより安い放射能測定器の普及が必要であることから、福島の復興に少しでも貢献できるよう、地元企業の責務として最適な製品を自らの目で選び、改良を加えた」としている。
同測定器での検査項目はセシウム134、セシウム137、カリウム40で、食料品をはじめ、土壌や液体など、幅広い素材の測定が可能。40ベクレル/キログラム以上の放射能の強さを10~15分で測定でき、1時間以内の測定で最小10ベクレル/キログラムまで検出できる。
同類の機器に比べてコンパクトで取り扱いやすく、パソコンなどの外部機器に接続せずに使用できる。液晶表示や説明書も日本語化しており、操作もシンプルなため、簡単に扱える。価格は241万5000円(税込み)。
問い合わせは同社(電024・945・2300、F024・946・0923、Eメール=adani@zenoaq.jp)へ。