共和機械 中国に合弁会社設立 洗卵選別機など生産・販売へ
共和機械(株)(友末琢磨社長―本社・岡山県津山市河面375)は、このほど中国の大手畜産設備メーカー、広州広興牧業設備有限公司(略称・GX、広東省広州市)との共同出資で「広州広興共和机械有限公司」を設立し、中国国内向けの洗卵選別機などを現地で生産・販売していく方針を発表した。
共和機械は近年、養鶏・畜産設備の近代化が急速な勢いで進む中国市場への進出を数年前から模索してきたが、洗卵選別機に対する中国のユーザーニーズが日本で求められるニーズとは異なることなどから、中国で数多くのケージシステムの納入実績を持つGX社との業務提携を進めていた。
両社は、中国市場への1号機として、全吉宝グループの河北同和生物製品有限公司の液卵工場に併設されたGPセンターに、毎時3万卵の洗卵選別システム「JOB―300」を納入しており、このほど設立した合弁会社を軸に、今後さらに現地ニーズに即した生産体制とアフターサービス体制を強化していく構え。
共和機械の友末琢磨社長は「中国のユーザーの多くは、最新鋭でありながら、機能的にはシンプルな仕様の機械を求めている。歴史的な円高によって海外メーカーとのコスト差が深刻化しつつある中、現地のニーズに合わせたシステムを提供するには、生産・販売体制の現地化が必要だと判断した。新たな市場への進出で得られる経験は、これからの自社のものづくりにしっかりと反映していきたい」と話している。
【合弁会社の設立に合意し握手する中国GX社の頼成幕董事長(左)と共和機械の友末琢磨社長(右)】