兵庫県が食鳥肉の安全性で認定 第1号は但馬養鶏農協
兵庫県は、より安全で安心できる食品を消費者に提供するため、生産から消費までの一貫した対策を行なう「兵庫県食品衛生管理プログラム」を創設、昨年10月1日に食肉と食鳥肉を対象とした認定業務を開始した。
第1号の認定施設は、但馬フーズグループの但馬養鶏農業協同組合(城崎郡日高町)の食鳥処理・食肉施設で、3月26日に認定を受けた。同農協はISO9001を取得、但馬食肉衛生検査所の指導協力を得て、かねてからHACCPシステムを導入してきた経緯がある。
この制度は、兵庫県内の食品関連施設がHACCPの考え方に基づく衛生管理とトレーサビリティについて規定したプログラムを実施した場合、知事が認定するもの。食鳥肉については、(1)食鳥処理・加工場が一定水準以上の衛生管理の下に行なわれていること(2)施設からの製品は、農場段階から処理加工の過程を経て販売に至る履歴がトレースできるものであること――などが条件。認定を受けると、認定マークをつけることができる。認定の申請は、食鳥処理場は当該施設を所管する食肉衛生検査所が窓口となる。
現在、第2、第3の認定取得に向けて取り組んでいる食鳥処理場もあり、兵庫県では、より多くの施設で認定取得に向けての取り組みが行なわれることによって、食鳥肉の安全性と信頼性が向上することを期待している。