震災被害で鶏卵・肉の需給ひっ迫
東日本大震災で養鶏関係も多大な被害を受け、資料と燃料の不足も加わって鶏卵・肉を首都圏に供給できなくなり、東京の鶏卵相場(M基準)は3月11日の185円から、29日には260円へと75円も上昇なった。東京での品不足を補うために、関東以西から卵が運ばれたため、名古屋で55円、大阪、福岡でも45円上昇した。
不足感は徐々に緩和されているが、東北の鶏の2~3割が強制換羽となっているとの観測もあり、当面は入荷減が続くため、強含みで推移するとみられる。
鶏肉相場(日経東京)も、日の945円(もも肉678円、むね肉267円)から、18日には973円(もも肉688円、むね肉271円)まで上昇したが、その後はスーパー店頭などでブラジル産が並び、950円台となっている。