富士電機『冷蔵ロッカー型自販機』を開発 来年3月に発売、予約受付中

大手電機メーカーの富士電機㈱(本社・東京都品川区)は、このほど店舗の省人・省力化に貢献する『冷蔵ロッカー型自販機』を開発した。来年3月に発売する予定で、9月5日から予約を受け付けている。

従来の自販機は、収納や搬送の仕組みにより、飲料や菓子、生活用品などのパッケージされた定形品での活用に限られていたが、富士電機が開発した『冷蔵ロッカー型自販機』は、青果や生花などの不定形品も販売できることに加え、保冷機能を備えているため、ホールケーキや寿司折詰めなどの大型の冷蔵食品も販売できる。

また、自販機設置者のオペレーションをサポートするサービスとして、販売状況のリアルタイム管理や、ダイナミックプライシングなどのDX(デジタルトランスフォーメーション)サービスも順次展開する予定。

『冷蔵ロッカー型自販機』の主な特徴は次の通り。

①収納室を自由に分割し、最大40室で商品販売が可能
自販機の収納室を、間仕切りを使って分割することで、最大40室で商品を販売できる。間仕切りは自販機設置者が着脱できるため、販売したい商品の大きさや形状に合わせて収納室を自由に配列できる。

②最適な冷却構造で庫内全体に冷気を循環
一般的に自販機は、冷却ユニットから生じる冷気を収納室全体に循環させて保冷しているが、この自販機は間仕切りの着脱により庫内のレイアウトが変わるため、冷気の循環方式を見直し、間仕切りの影響を受けずに収納室の背面から冷気を送り込むダクト循環方式を新たに開発したことで、収納室がどのようなレイアウトでも、各室内の温度ムラがない保冷構造を実現した。

③透明アクリル扉越しに商品確認が可能見栄えや鮮度が重要な青果やケーキ、寿司、生花などの状態を直接視認できるように、庫内の温度を保つ外扉(断熱扉)と内扉(透明アクリル扉)の二重構成を採用しており、自販機利用者は断熱扉を開き、透明アクリル扉越しに商品の実物を視認した上で購入できる。

外形の寸法は高さ1854mm×幅1785mm×奥行き650mm(本体620mm+背面スペース30mm)。収納室の寸法は高さ195mm×幅400mm×奥行き330mm(未分割時)。

富士電機は主な販売先として飲食店、青果店、洋菓子店、農産物直売店、花屋・園芸店、玩具店などを想定している。

問い合わせは富士電機食品流通事業本部新流通営業部(電03-5435-7077)へ。