「農畜連携」ワークショップ 全日畜が千葉市で初の研修会
商系飼料ユーザーらで組織する(一社)全日本畜産経営者協会(略称=全日畜)は9月10日、日本中央競馬会(JRA)の畜産振興事業の一環として、畜産と耕種農業の連携を進めるための研修会を千葉市で初開催した。約2年間かけて同様の会を各地で開き、アンケートなども通じて農畜連携の『指針』をまとめ、双方の経営強化につながる連携のあり方を探るもの。
千葉会場は、新型コロナ対策で参加者を30人に限定。全日畜の鈴木一郎常務や松原英治専門員らが進行役で、県内の養鶏、養豚、酪農、稲作経営者が1人ずつ参加して講演。さらに県職員や農業団体の関係者も交えて、畜産が盛んで大消費地(東京)に近い半面、大量に出る畜ふん(堆肥)が行き場を失いやすいという同県の悩みと、その解決を目指す農家間の取り組みが報告された。
養鶏関係では、千葉県匝瑳市で採卵鶏約30万羽を飼養する㈲サンファーム(九十九里ファームグループ)の林共和社長が講演。2009年から飼料用米を活用する中での経験談と、手探りではあるものの、同社グループが新たに始めた耕種農業などについて紹介した。
全日畜では、今年度は新型コロナの感染状況をみながら青森県と山口県でのワークショップ開催を予定。来年度は2か所での開催を検討している。