「不適卵前検出装置 AEX」を発売 共和機械

GPセンターの省力化と製品化率の向上に貢献

「不適卵前検出装置 AEXの外観」

大破卵と大汚卵の検出例

複数のカメラで撮影した卵の画像を最新技術で解析

共和機械㈱(友末琢磨社長―本社・岡山県津山市)は、卵殻に大きな割れや重度の汚れが付着した不適卵を自動で検出する「不適卵前検出装置 AEX」を開発し、発売した。

農場から集卵した卵を処理する際に、卵殻と卵殻膜が欠損した大破卵や重度の汚卵が混在すると、製品化率や稼働率の低下を招くため、このような不適卵については、洗卵工程の前後に検卵作業者を配置し、手作業で取り除く作業が必要とされていた。

共和機械が今回が発売した「不適卵前検出装置 AEX」では、洗卵工程を終えたローラー上の卵を複数台のカメラで撮影し、最新の画像解析技術によって高い精度で大破卵や重度の汚卵を検出して、乾燥工程に移送される前にライン上から自動で除去する。

主な特長は次の通り。

①種類が異なる不適卵を複合的に検出できる「ハイブリッド検出」。卵殻膜に穴が開いた卵や、卵殻が大きく剥がれた卵、著しく陥没した卵などを大破卵として判定し、卵殻の広範囲に鶏糞や卵黄などの異物が付着した卵を大汚卵として判定する。

②大破卵と大汚卵の排出部を、それぞれ別々に設けることが可能。

③不適卵を検査工程の直後に配したシューターで排出し、後続の卵や機械への影響を最小にとどめる。

④卵殻色を自動で判別。検出設定や判定レベルを変更可能。検査状況をリアルタイムでモニターに表示する。

⑤本体カバーは衛生的なステンレス製で、構成機器は洗卵室の高湿な環境に適応する設計。

⑥最大処理能力は、6列仕様のAEX-001が毎時3万8000卵、12列仕様のAEX-002が毎時7万6000卵。すでに稼働中の洗卵選別機に部分改修を施して本機を設置することも可能。

同社では「検卵作業者による判定基準のバラツキや不適卵の見逃しを解消する『不適卵前検出装置 AEX』は、GPセンターの省力化と製品化率の向上に貢献する」とコメントしている。

問い合わせは同社営業部(電0868-26-6600、F0868-26-6608、eメール=info@kyowa-machinery.co.jp)へ。