中国が米タイソン工場の鶏肉輸入停止
中国の輸入通関当局(GACC)が6月21日付で、米国タイソン社の1工場で生産された鶏肉製品の輸入を一時停止し、米国の大手メディアなどで取り上げられている。
輸入停止の理由は「従業員が新型コロナウイルスに感染した」ため。世界保健機関(WHO)や米国疾病管理予防センター(CDC)、さらに日米などの関係当局も「食品からCOVID-19に感染するとの根拠はない」「食品を介した感染事例の報告はない」と発表しており、非科学的な措置だが、直近の米中間の政治的な動きも反映して、新型コロナウイルスが輸入障壁に使われているとも指摘されている。
さらに報道によると、中国はドイツの豚肉生産1工場からの輸入も同様の理由で停止し、大豆についても各国の輸出業者に安全証明書への署名を求め始めている。