所得が低いほど肉の摂取が減少 平成30年国民健康・栄養調査
厚生労働省は1月14日、平成30年11月に実施した「国民健康・栄養調査」の結果を公表した。
このうち「栄養バランスのとれた食事」に関しては、主食・主菜・副菜を組み合わせた食事を1日2回以上食べることが「ほとんど毎日」と回答した者の割合は、男性45.4%、女性49.0%で、年代別にみると、男女ともに若い世代ほどその割合が低い傾向にある。
主食・主菜・副菜を組み合わせた食事の頻度が週5日以下と回答した者のうち、主食・主菜・副菜の3つを組み合わせるとバランスの良い食事になることを知っている割合は、男性88.7%、女性95.5%。知っていても主食・主菜・副菜の3つを組み合わせて食べることができない理由は、男女とも「手間がかかる」の割合が最も多く、次いで「時間がない」となっている。
1人1日当たりの食品群別摂取量(グラム)のうち、肉類と卵類をみると、15-19歳が最も多く摂取している。年代別の摂取量(男女平均)は次の通り。
〈肉類〉
1-6歳 60.4▽7-14歳 109.0▽15-19歳 165.1▽20-29歳 146.2▽30-39歳 236.1▽40-49歳 122.3▽50-59歳 116.7▽60-69歳 95.1▽70歳以上 73.8
〈卵類〉
1-6歳 22.2▽7-14歳 34.3▽15-19歳 53.5▽20-29歳 39.9▽30-39歳 38.3▽40-49歳 40.9▽50-59歳 44.2▽60-69歳 46.8▽70歳以上 41.4
所得別の比較では、200万円未満の世帯員では肉類の摂取量が男女ともに600万円以上の世帯員より有意に少なく、卵の摂取量も男性では有意に少なかった。所得別の摂取量は次の通り。
〈肉類・男性〉
~200万円 106.8▽~400万円 124.8▽~600万円 127.1▽600万円~ 129.3
〈肉類・女性〉
~200万円 79.7▽~400万円 88.3▽~600万円 90.1▽600万円~ 91.9
〈卵類・男性〉
~200万円 37.6▽~400万円 44.7▽~600万円 46.1▽600万円~ 44.8
〈卵類・女性〉
~200万円 39.7▽~400万円 41.2▽~600万円 40.4▽600万円~ 39.7