話題の鶏肉、卵料理が選出 クックパッドの「食トレンド大賞2019」
クックパッド㈱(本社・東京都渋谷区)は11月26日、「食トレンド大賞2019」の大賞に『下味冷凍の肉おかず』を選出したと発表した。
「食トレンド大賞」は料理レシピ投稿・検索サービスのクックパッド(https://cookpad.com)の検索データ分析ツール「たべみる」や「クックパッドニュース」のアクセス数などを基に、今年を代表する家庭料理のトレンドキーワードを選出する企画。今年は節約や時短・簡便ニーズなどを受けて、ますます「献立のシンプル化」が進み、忙しい毎日の中で毎食しっかり作らなくても、おいしく健康に過ごせる「一汁一菜」などの工夫がみられたとのこと。
味付けした食材を冷凍保存しておく「下味冷凍」は、調理前の下処理を済ませているため、食べたい時に加熱するだけでおかずが一品完成する手軽さが支持され、前年比488.6%の頻度で検索された。クックパッドで「下味冷凍」と一緒に組み合わされたキーワードの1位はヘルシーでリーズナブルな鶏肉で、2位は豚肉。大賞の『下味冷凍の肉おかず』は、時短・簡便でありながら満足感を得られるおかずレシピとして、忙しい平日の夕食作りやお弁当作りにも重宝されていることがうかがえた。
準大賞は「生食パン」。このほか「ふわふわ卵炒め」「バスクチーズケーキ」「タピオカ」「ごちそうおにぎり」「おかず味噌汁」「保存袋でつくる梅干し」「悪魔のチャーハン」「非常時に役立つレシピ」も選出した。
「ふわふわ卵炒め」については「炒め物と卵の組み合わせ検索は年々増加し、今年は『卵炒め』というメニュー名が定着してトレンド入りした。検索数を大きく伸ばした背景には共働きの増加による献立のシンプル化があり、一皿で野菜もたんぱく質も摂取できて満足感も得られるため、忙しい平日ごはんの一品として重宝されている。また、ここ数年で卵への意識も変わり、かつての〝卵=コレステロール〟〝1日1個まで〟など、卵への罪悪感がなくなったことも人気を伸ばしたポイント」としている。
食トレンドにエッグスラット
また「食トレンド予測2020」のキーワードには「エッグスラット」「半熟チーズケーキ」「シェントウジャン(鹹豆漿)」「食品ロス削減レシピ」「レーリュッケン」「チーズボール」「すいかジュース」「プロテインシェイク」が選出された。
2020年は、台湾や韓国などのアジアをはじめとする海外の料理が、今年に引き続き人気を集めると予測。東京オリンピック・パラリンピックの開催年で訪日外国人が自国の食文化を日本に持ち込んだり、活躍した選手の好きな料理が話題になりそうだとしている。また、健康意識のさらなる高まりを受けて、プロテインなどを活用した新たなヘルシー料理の登場にも注目しているほか、SDGs(持続可能な開発目標)で注目される食品ロス削減のムーブメントから、生活者の意識に変化が生まれる年になりそうだとしている。
「エッグスラット」については「海外の朝食ブームの流れで2013~14年ごろに流行したが、今年9月に米国ロサンゼルスの人気店が日本に初上陸し、再び話題になっている。卵とじゃがいも、牛乳などで手軽に作ることができるため、日本の朝の食卓を席巻する可能性が大。パンと相性が良く、見た目に反してボリュームがあるので、男女問わず楽しむ人が増えそう」としている。