悪臭関連が全体の53.4% 平成30年度の畜産経営苦情

農林水産省生産局畜産部畜産振興課がこのほどまとめた平成30年度における畜産経営に起因する苦情発生状況によると、苦情発生戸数は1480戸で、前年に比べ79戸減少した。畜産統計などの飼養戸数を基にした苦情発生率は2.0%で、近年のおおむね横ばいで推移している。

畜種別の苦情発生戸数は、乳用牛が407戸で苦情発生割合は27.5%(前年28.9%)、肉用牛が305戸で同20.6%(同20.1%)、豚が403戸で同27.2%(同26.2%)、採卵鶏が221戸で同14.9%(同16.6%)、ブロイラーが79戸で同5.3%(同4.5%)。

苦情の内容の割合は、悪臭関連が53.4%(前年53.4%)、水質汚濁関連が22.2%(同21.5%)、害虫関連が12.2%(同12.6%)となっており、ほぼ横ばい傾向にあった。

採卵鶏221戸の中での苦情割合は、悪臭関連が146戸で66%、水質汚濁関連が37戸で17%、害虫関連が93戸で42%、その他が13戸で6%。

ブロイラー79戸の中での苦情割合は、悪臭関連が62戸で78%、水質汚濁関連が13戸で16%、害虫関連が2戸で3%、その他が8戸で10%。

苦情発生率は、各畜種とも規模が大きくなるほど高くなる傾向にあった。