台湾向け食用卵の輸出再開

農林水産省は10月2日、台湾当局が1日に日本を高病原性鳥インフルエンザ(HPAI)の清浄国に認定し、輸出検疫証明書の様式で合意したことから、台湾向けの食用卵と卵製品の輸出が再開されたと発表した。

食用卵と卵製品の輸出は香港、シンガポールに次ぐもの。

台湾への卵の輸出条件は、①日本がHPAIおよびニューカッスル病清浄国であること②H5またはH7亜型の低病原性鳥インフルエンザが輸出前の90日間発生していないこと③殻付卵の表面は殺菌し新品または殺菌された適切な容器で輸送すること④卵は無精卵であること――などで、施設に関する要件はない。

台湾への卵輸出は2015(平成27)年10月9日に解禁され、2016年は700万円(17トン)の実績があったが、16年11月29日に日本でのHPAI発生を受け、台湾が輸入を停止。18年1月8日に台湾が日本を清浄国に再認定し、9日に輸出再開で合意したが、1月12日に日本でのHPAI発生を受け輸入停止されていた。このため17年、18年の輸出実績はない。