成鶏めすは2.2%増の1億3904万羽 畜産統計

10万羽以上層 戸数で16.7%、羽数で75.2%

農林水産省は7月3日、平成30年2月1日現在の畜産統計を公表した。

採卵鶏(種鶏のみを除く、1000羽以上のひな・成鶏)の飼養戸数は、飼料価格の高止まりや後継者不足による廃業などで、前年比150戸(6.4%)減の2200戸となった。

飼養羽数は同558万4000羽(3.2%)増の1億8195万羽であった。このうち、ひな(6か月齢未満)の飼養羽数は同264万9000羽(6.6%)増の4291万4000羽、成鶏めす(6か月齢以上)の飼養羽数は同293万5000羽(2.2%)増の1億3903万6000羽で、1戸当たりの成鶏めす飼養羽数は同5300羽(9.2%)増の6万3200羽となった。

ひな・種鶏に加え、学校・試験場などの非営利的な飼養者を除く成鶏めす飼養戸数は前年比120戸(5.7%)減の1990戸、飼養羽数は同3002万羽(2.2%)増の1億3898万1000羽。

地域別では、飼養戸数はすべての地域で減少した。飼養羽数は北海道、東北、関東・東山、東海、中国、四国、九州、沖縄で増加し、北陸、近畿で減少した。

都道府県別では、飼養戸数は東京都、福井県、兵庫県、岡山県で増加。飼養羽数は31都道県で増加した。伸び率が大きかったのは福井県(32.8%増)、滋賀県(14.1%増)、奈良県(13.1%増)、東京都(11.3%増)、三重県(11.0%増)、神奈川県(10.6%)など。

規模別では、飼養戸数はすべての階層で減少し、飼養羽数は10万羽以上の階層で増加した。10万羽以上の飼養戸数は全体の16.7%(29年16.1%)に当たる332戸だが、飼養羽数は1億451万5000羽で全体の75.3%(同74.3%)を占め、規模拡大が続いていることを示している。