17年度中に試作品 国産の鳥インフルエンザワクチン

本紙4月25日号既報の通り、農林水産省消費・安全局衛生管理課は4月19、20の両日、同省7階講堂で平成17年度全国家畜衛生主任者会議を開いた。
この中で、(財)全国競馬・畜産振興会の助成を受けて、(社)日本動物用医薬品協会が事業主体になる(1)鳥インフルエンザワクチン等緊急開発事業(2)鳥インフルエンザ等防疫実践調査研究事業――について説明された。
このうち鳥インフルエンザワクチン等緊急開発事業(18年度まで)は、有効性および安全性などが確認された鳥インフルエンザワクチンを安定的に確保するために、輸入ワクチンの承認を早急に得る(16年12月に3製品が輸入承認)とともに、国内製造ワクチンの開発を推進する事業。
鳥インフルエンザ等防疫実践調査研究事業(19年度まで)は、承認または開発が進められている鳥インフルエンザワクチンについて、(1)防疫指針に従い、飼養実態に即したワクチン接種プログラムの作成(2)DIVAシステムよりもさらに汎用性のある野外ウイルス感染識別迅速診断キットの開発(3)鳥インフルエンザ発生時に、迅速で環境や公衆衛生に配慮した汚染物の処理方策の確立――を図るための事業。
国産の鳥インフルエンザワクチンについては、17年度中に試作ワクチンを作り、その有効性や安全性を試験する予定。

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