AW対策協議会が正式発足 わが国に適したアニマルウェルフェア基準実現へ

わが国に適した採卵鶏の「アニマルウェルフェア(AW)基準」の策定とその実現に向けて活動することを目的に、(一社)日本養鶏協会と(一社)国際養鶏協議会が合同で立ち上げた「アニマルウェルフェア(AW)対策協議会」は、国際獣疫事務局(OIE)の二次案が示され、その対応に追われたため、会則などの準備が遅れていたが、両団体での会則の承認などを経て、1月18日に正式発足した。

AW対策協議会では、「鶏卵は人間社会に必要不可欠な食材であり、安全・安価・安定供給に影響が出てはならない」「鶏の健康管理は何より優先されるべきである」「AWへの対応は、わが国の気候風土、および経済的観点から十分考慮されるべきである」ことから、学識経験者を交え、生産者の立場から科学的根拠に基づいた、わが国のあるべき「アニマルウェルフェア基準」の提言づくりと、政治・行政・関係機関・団体への働きかけ、消費者への啓発活動、OIEの動向の把握などを行なうことにしている。

18日の会合では、日本養鶏協会の齋藤利明会長があいさつし、国際養鶏協議会の秋田善祺代表理事政策代表が対策協議会の立ち上げを決めてからこれまでの動きと活動を報告。会則などを承認するとともに役員などを選任した。

AW対策協議会の役員は次の通り。

委員長=齋藤利明(日本養鶏協会)

副委員長=杉原勲(日本養鶏協会)、坂本修三(同)、赤木八寿夫(同)、秋田正吾(同)、松本義治(国際養鶏協議会)、仙田学(同)、荒木俊朗(同)

政策担当顧問=秋田善祺(国際養鶏協議会)

事務局は、事務局長に淺木仁志日本養鶏協会専務理事、事務局長補佐に須田孝国際養鶏協議会専務理事が就いた。