香川県(肉用鶏農場)で鳥インフル発生

香川県と農林水産省は1月10日、さぬき市の肉用鶏農場で鳥インフルエンザの疑い事例が発生し、再検査の結果、11日にH5亜型の高病原性鳥インフルエンザ(HPAI)と確認されたと発表した。農研機構動物衛生研究部門で、ウイルスはH5N6亜型と確認された。隣国の韓国や台湾などでHPAIの発生が続き、わが国の養鶏場なども警戒を強めてきたが、今シーズン1例目で、四国では初めての発生。
香川県では、発生農場の半径3㌔圏内を移動制限区域(9戸、約22万羽)、3~10㌔を搬出制限区域(香川・徳島の両県で19戸、約97万羽)に指定された。
発生農場の鶏は、自衛隊などに協力を要請して11日深夜(23時45分)から、当該農場(約5.1万羽)と関連農場(約4万羽)の肉用鶏約9万1000羽の殺処分を始め、12日午後7時30分に9万1876羽の殺処分を終了。死体はペール缶に密閉(その後焼却処分)し、14日には汚物物品の処理や鶏舎の消毒(1回目)などを行なって防疫措置を完了した。
防疫措置が終了して10日間が経過した1月25日以降に清浄性確認検査を実施。陰性が確認され、移動制限区域や搬出制限区域でも新たな発生が認められなければ、搬出制限区域から順に解除されることになる。
今回の発生は、10日の朝に、当該農場の管理者が、55羽の鶏が死んでいたことから香川県東部家畜保健衛生所に「死亡羽数の増加」を連絡。東部家保が立ち入り検査し、簡易検査を実施したところ、11羽中3羽(死亡鶏5羽中2羽、生存鶏6羽中1羽)から陽性反応が出たため、同日に東部家保で遺伝子検査(リアルタイムPCRとコンベンショナルPCR)を実施したが、結果はまちまちで判断が困難であったため、11日に動物衛生研究部門職員とともに再度、採材と遺伝子検査を実施し、H5亜型に特異的な遺伝子が検出されて、感染の確認となったもの。
今シーズンは、11月に島根県の死亡野鳥7例からHPAIウイルス(H5N6亜型)が確認されたほか、秋田県男鹿市と愛媛県西条市の野鳥の糞便、岩手県一関市の野鳥から低病原性AIウイルスが検出されていた。また1月5日に東京都大田区で回収したオオタカについて、動物衛生研究部門で確定検査を実施し、H5N6亜型のHPAIウイルスを確認した。
今後も渡り鳥の移動が予想されるほか、2月9日から韓国・冬季五輪(平昌オリンピック・パラリンピック)、中華圏の春節(旧正月、2月16日が元日)などによる人の移動の活発化が予想されるため、引き続き、農場と家きん舎へのAIウイルスの侵入防止対策を徹底する必要がある。

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