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平成28年の採卵鶏とブロイラー経営 飼料費減などで所得は増加 2018.01.25発行 農林水産省が去る12月21日に公表した平成28年の営農類型別経営統計によると、採卵養鶏、ブロイラー養鶏とも、価格は低下したものの、飼料費の減少などで経営費も抑えられ、採卵養鶏(月平均飼養羽数1万4312羽、鶏卵生産量247d786`)の農業粗収益は5376万3000円(前年比5.0%減)、農業所得は893万4000円(同36.1%増)、ブロイラー養鶏(販売羽数22万8828羽)の農業粗収益は1億1482万5000円(同2.9%減)、農業所得は1524万5000円(同47.1%増)となった。 平成28年の採卵養鶏とブロイラー養鶏の経営概要は次の通り。 採卵養鶏 調査対象の採卵養鶏47戸(1万羽未満20戸、1〜3万羽16戸、3万羽以上11戸)の月平均飼養羽数は前年比1.8%減の1万4312羽、鶏卵生産量は同2.4%減の241d786`。 経営全体の畜産収入は同5.6%減の5264万3000円。このうち鶏卵の収入(成鶏を含む)は同6.0%減の5211万9000円。 経営費の合計は同10.3%減の4482万9000円。このうち飼料費が同15.7%減の2805万7000円で全体の62.6%(前年66.5%)、動物費(ひな代や若めす代含む)が同37.2%増の543万5000円で全体の12.1%(同7.9%)で、この2費目で全体の74.7%(同74.5%)を占めている。 ▽生産コストの概要 経営費(4482万9000円)を月平均飼養羽数(1万4312羽)で割った1羽当たりの生産コストは同8.7%安の3132円(前年3430円)。鶏卵生産量(241d786`)で割った鶏卵1`当たりの生産コストは同8.1%安の185円41銭(同201円75銭)。 規模別の鶏卵1`当たりの生産コストは、1万羽未満は233円25銭(前年227円05銭)、1万羽以上3万羽未満が206円27銭(同242円82銭)、3万羽以上が158円85銭(同169円99銭)となった。 ブロイラー養鶏 調査対象のブロイラー養鶏47戸(販売羽数10万羽未満10戸、10〜20万羽14戸、20万羽以上23戸)の年間平均販売羽数は前年比0.1%増の22万8828羽。 経営全体の畜産収入は同2.3%減の1億1393万6000円。このうちブロイラーの収入は同2.4%減の1億1389万円。 経営費の合計は同7.7%減の9958万円。このうち飼料費が同11.1%減の6391万7000円で全体の64.2%(前年66.6%)、動物費(ひな代)が同2.2%減の1584万4000円で全体の15.9%(前年15.0%)で、この2費目で全体の80.1%(前年81.6%)を占めている。 ▽生産コストの概要 経営費(9958万円)を年間平均販売羽数(22万8828羽)で割った1羽当たりの生産コストは前年比7.8%安の435円17銭(前年471円89銭)。これを28年の食鳥流通統計のブロイラー生体重2.97`で割った生体1`当たりの生産コストは同8.0%安の146円70銭(同159円46銭)。 規模別の生体1`当たりの生産コストは、年間平均販売羽数10万羽未満が163円80銭(前年160円29銭)、10万羽以上20万羽未満が146円97銭(同155円15銭)、20万羽以上が144円96銭(同161円27銭)となった。 ◇ 平成20年以降の平均生産コストは次の通り(円未満は四捨五入)。 ▽鶏卵1` 平成20年 187円 平成21年 173円 平成22年 172円 平成23年 180円 平成24年 184円 平成25年 197円 平成26年 204円 平成27年 202円 平成28年 185円 ▽ブロイラー生体1` 平成20年 181円 平成21年 165円 平成22年 163円 平成23年 160円 平成24年 153円 平成25年 161円 平成26年 159円 平成27年 159円 平成28年 147円
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