採卵鶏育種会社の寡占化が進む ヘンドリックス社とイサ社が姉妹会社に

オランダの採卵鶏育種会社、ヘンドリックス・ポートリー・ブリーダーズ社(HPB社)の持ち株会社であるヘンドリックス・ジェネティックス社(HG社)は9月22日、フランスの採卵鶏育種会社、イサ社(インスティチュート・セレクション・アニマル=ISA社)の経営権を持つカンパニー・インターナショナル・ボライレス社(CIV)を買収することで合意書にサインした、と発表した。
オランダのオスペルにあるHG社は、2005年にHPB社(本社・オランダ・ボックスミア)を所有するヘンドリックス・ファミリーが動物育種事業を戦略的に運営する会社として設立したもの。HG社、HPB社ともタイス・ヘンドリックス氏が社長を務めている。
イサ社は、フランスのセイント・ブリエックに本社を置く採卵鶏育種会社で、パリに本社のあるフランス最大の投資会社のナテキス・インダストリー社(N―I社)傘下のカンパニー・インターナショナル・ボライレス社(CIV社)が所有している。
今回、オランダのHG社が、N―I社との間で、傘下のCIV社のすべての株式を買収することに合意したもので、買収完了は今年12月を予定している。
買収完了後は、HG社がデカルブやボバンス、ハイセックス鶏の育種改良を行なうヘンドリックス・ポートリー・ブリーダーズ社(HPB社)と、イサ・ホワイトやイサ・ブラウン、シェーバー・ホワイト、シェーバー・ブラウン、バブコック鶏の育種改良を行なうイサ社(ISA社)を傘下に置き、両社を並列的に運営していくことになるとみられる。
これにより、世界の採卵鶏育種会社は、世界市場で第1位のシェアを持つローマン(ジュリア)やハイライン鶏のドイツ・ローマングループと、2位、3位が一緒になったオランダのHGグループの2大勢力に寡占化されることになる。

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