損失鶏卵の半額補てん 農水省が支援策
農林水産省は2月3日、高病原性鳥インフルエンザまん延防止緊急対策として、移動制限区域内で鶏卵などの出荷ができない農家に、価値減少額の2分の1を助成することを決めた。予算額は1億3,740万円。
助成の内容は、移動制限区域内の養鶏農家が、その期間内に生産した鶏卵について、(1)鶏卵価値の減少に対する補てんが、減少額の2分の1(2)輸送および保管に対する補助が、要した経費の2分の1。
このほか、高病原性鳥インフルエンザに関する正しい知識の普及啓蒙などを行なう経費にも助成する。事業主体は(社)全国家畜畜産物衛生指導協会と(社)山口県畜産振興協会。
今回の予算措置は山口県に限定したもので、業界からは十分な支援措置とは必ずしもいえないとの批判も強く、制度的な救済策がぜひとも必要だとしている。