BSE対策検討会を開く

農林水産省は、10月5日に東京・三田の三田共用会議所でBSE(狂牛病)対策検討会を開いた。検討会では、農水省の対策本部長の遠藤武彦副大臣が「検討会の結果がまとまるまで肉骨粉の使用を全面停止した。可能な限り速やかな結論をお願いしたい」などとした。
座長に熊谷進東京大学大学院教授を選任して各委員の意見を聞いたが、生産者代表や食肉販売、スーパー、焼肉店、消費者代表委員からは、牛肉への不安感が広がっており、科学的な対策を行ない、一刻も早い安全宣言ができることを期待する意見が多かった。
また、輸入・国産とも全面的に販売・使用停止となっている肉骨粉については、「レンダリング業者が牛や豚の残さを受け取らない。このままでは食肉の流通ができなくなる」との意見があったほか、本紙関係では、「科学的に問題のない鶏や豚まで消費者は不安を感じており、国はこの不安払しょくのため最大限の努力を払ってほしい」などの意見が出された。
検討会では、今後①肉骨粉の利用のあり方②畜産物の安全性の確保③畜産リサイクルの確保――などについて、年度内に会合を数回開いて話し合う。

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