3月の外食売上高17%減 東日本大震災時を超える落ち込みに
(一社)日本フードサービス協会は4月27日、3月の外食市場動向調査(新規店を含む全店ベース)の結果を公表した。
新型コロナウイルスの影響が続く中、外食業界は2月末から『極めて深刻な状況』に入り、3月の総売上高は前年同月を17.3%下回った。減少幅は東日本大震災の発生時(10.3%減)を超えた。
業態別の売上高はファストフード6.9%減、ファミリーレストラン21.2%減、居酒屋41.4%減、パブ・ビアホール53.5%減、ディナーレストラン40.5%減で、過去最悪や、それに近い業績の外食チェーンが相次いでいる。
営業継続に努力 食品スーパー3団体
(一社)全国スーパーマーケット協会など食品スーパー3団体は、合計270社・8018店舗の3月の販売実績を公表した。
総売上高は前年同月比7.4%増(既存店ベース)の9638億6577万円。食品合計の売上高は8.4%増の8731億3714万円で、このうち畜産品は10.8%増の1152億1430万円、卵や乳製品などの日配品は9.6%増の1870億7049万円、総菜は0.5%減の903億2102万円。
食肉販売が好調 チェーンストア協
量販店55社・1万621店舗が加盟する日本チェーンストア協会は、全国大手スーパーの3月の売上高を公表した。
総販売額は前年同月比0.8%増(既存店ベース)の1兆338億6996万円で、2か月連続の増加。うち畜産品は鶏肉、豚肉、牛肉が好調で、鶏卵やハム・ソーセージの動きも良かったことから10.1%増の856億2271万円。
3か月ぶりの減収 コンビニ各社
コンビニエンスストア7社(5万5710店舗)で組織する(一社)日本フランチャイズチェーン協会は3月の売上高(既存店ベース)について、前年同月比5.8%減の8338億9900万円で、3か月ぶりに減少したと報告した。
来客数は8.2%減の12億8483万1000人。平均客単価は2.5%増の649円。
部門別の売上高では、弁当や卵、加工肉などの日配食品が6.6%減、菓子や飲料などの加工食品が4.7減、非食品が3.3%減、サービス部門が19.8%減。