6月の韓国AI発生、35件に
韓国では、6月に入って再び高病原性鳥インフルエンザ(HPAI、H5N8亜型)が発生し、13日現在で35件となっている。
今回の発生については全羅北道群山市の養鶏場の烏骨鶏(うこっけい)が、家畜取引業者を経由して済州島の在来生鳥市場で売られ、それを購入した農家でAI感染が確認されたとされる。この群山市の養鶏場の烏骨鶏が家畜取引業者を通じて慶尚南道、京畿道、釜山市などに販売されていたため、広域的にAIが拡散したとみられている。
このため、韓国の農林畜産食品部は、6月5日から全国の「鶏、アヒルなどの在来生鳥市場とガーデン型レストラン」を対象に、生きている家きん類の流通を禁止していたが、12日から26日午前0時までの2週間は、AIの拡散を遮断するために「全国的に家畜取引業者の生体の鶏、アヒルなどの家きん流通禁止(移動制限)」措置へと強化した。
さらに、農林畜産食品部や自治体は、登録家畜取引業者の順守事項(家畜の取引履歴の管理台帳の作成など)の点検、未登録家畜取引業者の取り締まり、関連家きんのAI検査を実施する。防疫当局の検査で異常がなく、承認されると家きんの流通(移動)は可能。在来生鳥市場とガーデン型レストランを対象にした家きんの取引禁止は26日以降も継続する。
また、全羅北道と済州島(市)で6月7日から実施していた「生体の鶏、アヒルなどの家きんの他の市・道への搬出禁止」措置も、12日から19日午前0時までの1週間は「全国のすべての市・道で、生体の鶏、アヒルなどの家きんの他の市・道への搬出禁止」に拡大。全羅北道と済州島は19日以降も他の市・道への搬出禁止を継続する方針。