オリックスがフジタ製薬にも出資 京都微研と協力

オリックス㈱(井上亮社長―本社・東京都港区)は、今年4月に動物用ワクチン製造・販売の国内最大手である㈱微生物化学研究所(直江千代社長―本社・京都府宇治市、略称・京都微研)の経営の独立性を維持しつつ全株式を取得したが、7月には動物用医薬品の大手メーカーであるフジタ製薬㈱(藤田昌弘社長―本社・東京都品川区)にも出資し、全株式を取得した。
フジタ製薬は1930年に創業し、牛・豚・鶏などの家畜や、犬猫向けの医薬品を開発・製造・販売する独立系製薬会社。長年にわたって培ってきた研究開発や製造ノウハウを基に、現在では抗菌・抗生剤などの動物用ジェネリック医薬品において国内トップの売上高を誇っている。
オリックスは、フジタ製薬が長年培ってきた販売ネットワークと、京都微研の抗体検査などのデータを駆使した〝ソリューション力〟を最大限に生かし、治療薬から予防薬までを一貫して製造する国内屈指の企業グループの形成を目指すとともに、アジアを中心とする海外販路の開拓など、企業価値の一層の向上を支援する。
京都微研とフジタ製薬でも今後、研究・開発分野での協業による新たな製品、サービス、投薬プログラムの開発や、相互の販売ネットワークの共有化を通じて、幅広い商品を安定的に供給する体制を構築することで、動物薬業界をリードしていきたいとしている。

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