KFCとピザハットを同一店舗で 埼玉県・戸田市に1号店
日本ケンタッキー・フライド・チキン(株)(渡辺正夫社長-本社・東京)は6月1日、店舗形態の新コンセプト『2in1(ツーインワン)』の第1号店を、埼玉県戸田市のイオン北戸田ショッピングセンター内にオープンさせた。
『2in1』は、同社が展開する2大ブランドのケンタッキーフライドチキン(KFC)とピザハットの商品を、1つの店舗で販売するもので、(1)KFCでは、メニューの選択肢が広がることによる顧客層の拡大(2)ピザハットでは、これまで単独での出店が難しかった繁華街やショッピングセンターへの出店が可能になる(3)KFCとピザハットの従業員がオペレーションを共有することによる効率化と、人件費の削減(4)店舗内のバックヤードの共有による出店のコストダウン――などの効果が期待できる。
第1号店「KFC&PHイオン北戸田店」を出店した埼玉県戸田市は、東京都に隣接するベッドタウンとして発展しており、KFCとピザハット共通のメインターゲットであるファミリー層の比率が高いことが、出店の大きな決め手となった。
第1号店では、デリバリーサービス(配達)は行なわず、店舗内での飲食またはテイクアウト(持ち帰り)のみ。ピザは、注文を受けてから焼き上げるため、10分ほど時間を要するものの、焼き立てを食べることができる。『2in1』店舗のメニューとして、直径約15cmの「Sサイズピザ」(550円、1人向け)も開発した。
今秋には、デリバリーサービスを行なうドライブスルー型の店舗を、千葉県内に出店する予定。
渡辺社長は「ファミリー層に喜んでもらえるような店舗ができ、私自身もワクワクしている。KFCとピザハットが1つになって、地元では絶対負け知らずの店舗をどんどん作っていきたい。フランチャイジーの方々も興味を示しており、今後の可能性としては100、200、300店舗の展開もあるのではないか。これから成長路線を進めていくうえで、1つの試金石になると確信している」と力強く語っていた。