全農の10月市況見通し 鶏卵、食鳥ともに堅調推移

全農は、このほど10月の畜産物市況見通しをまとめた。この中で、鶏卵と食鳥の見通しは次の通り。
〈鶏卵〉
供給面は、気温が下がり産卵に適した季節となることから、生産量は増加すると思われる。全体的な大玉多産傾向に変わりないため、個卵重が回復することにより、再び大玉増、小玉減の傾向が強まってくるであろう。
需要面は、気候が冷涼になることから末端消費の活性化に期待したいが、相場が一定水準まで上がることにより、加工筋の買い控えや特売実施率の低下なども予想されるため、需給バランスが軟化する可能性もある。
相場は、Mサイズ月間平均で190円前後(前年174円)か。
〈食鳥〉
PWVの見通しによると、10月の国内出荷は、計画処理羽数が前年比101.8%、同処理重量が同102.1%となっており、引き続きやや多めの生産が見込まれる。
需要面は、行楽需要が本番となるほか、例年、プロ野球関連の優勝関連セールなど強材料が多く、比較的底固い荷動きが期待される。
市況は、大幅な上伸は見込めないものの、しっかりした展開となろう。

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