しっかりしろ『日本人』 食の安全と政・官・民
ここ数年、食の安全性への関心が高まっているが、問題が発生したときの対策は常に後手後手である。特に昨年9月のBSE発生とその後の対応は、『官僚の不作為』として厳しく批判された。また、中国をはじめとする各国から輸入が急増している農畜産物も、残留農薬や抗生物質の検出が続出して、消費者の不安感が増した。一方、BSE失政のツケの代償として多額の対策費が投入されながら、牛肉偽装事件や、鶏肉の偽装表示問題が発生し、真面目に食の安全や表示に取り組んできた畜産・養鶏業者にとっては、まことにやりきれない思いである。まさに「しっかりしろ『日本人』」である。わが国の食の安全への取り組み姿勢などを多面的に鋭く見てきた識者に、緊急レポートしてもらった。(本文は本紙をお読みください)