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全農9月予想 需要回復で卵価は上昇、食鳥は保合い圏内

2002.08.25発行
 全農は、このほど9月の畜産物市況見通しをまとめた。鶏卵と食鳥の見通しは次の通り。
 〈鶏卵〉
 供給面は、上旬は引き続き残暑の影響で、生産量は少なめの推移となることが予想されるが、中旬以降は、お盆絡みで生産調整を実施した鶏群の復帰や、残暑が和らぐことにより、生産量は回復してくるものと思われる。
 需要面は、学校給食の再開で業務筋の需要が回復することに加え、残暑が落ち着けば、末端消費も回復し、テーブルエッグの荷動きも活性化してくることが期待される。
 相場は、Mサイズ基準値月間平均で、180円前後(前年174円)か。
 〈食鳥〉
 PWVの見通しによると、国内出荷は計画処理羽数が前年比102.9%、同処理重量が同102.3%となっており、年末に向けた供給対策もあってか、やや多めの見通しとなっている。
 需要面は、首都圏人口の回復、秋の行楽需要など消費の回復に期待がかかる。需給バランス自体には急激な変動は考えにくく、市中在庫の圧迫感など不透明要素もあるものの、極端な過不足感は出ないものと思われる。
 市況は、基本的には保合い圏内の動きとなろう。



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