成鶏更新・空舎延長事業の発動を終了 相場上昇も依然、コストを下回る

(一社)日本養鶏協会が国の補助を受けて実施している鶏卵生産者経営安定対策事業の『成鶏更新・空舎延長事業』は、今年5月20日に標準取引価格が安定基準価格(163円)を下回って発動したが、9月3日に標準取引価格が安定基準価格を上回る168円となったため、前日の2日で終了した。同会によると、6月30日現在の事業実施状況は、成鶏出荷羽数で410万4173羽、処理羽数で407万7913羽となっており、最終的にはこれを上回る予定。

鶏卵相場は、猛暑による供給減や、スーパーの特売、外食やコンビニのおでん需要などから大玉を中心に徐々に上昇し、9月10日現在のM加重は東京・名古屋で170円、大阪・福岡で165円にまで値上がりしたが、依然として生産コストを下回る厳しい状況が続いている。