卵価、上昇力の弱さ続く 鶏肉は高水準で強含み推移

今年の鶏卵相場(JA全農たまご・M基準)は止市から65円安の120円(大阪は130円)でスタートしたが、千葉県で年末と年明けにHPAIが発生したことなどから、東京で13日と15日に上げて145円、大阪で14日に10円高の140円をつけた。

ただ、1月7日に緊急事態宣言(期間は2月7日まで)が東京、神奈川、埼玉、千葉の1都3県に出され、14日には大阪、兵庫、京都、愛知、岐阜、福岡、栃木の7府県を加えて11都府県に拡大。巣ごもり需要の増加は期待されるが、業務・外食需要は飲食店の時短営業、外出自粛、イベント制限などで大幅に減るとみられ、相場の上昇力は弱いとみられる。

鶏肉相場(正肉加重、日経・東京)は、もも・むね合計で1000円台の高水準でスタートしており、内食需要の継続から、引き続き強含みで推移するとみられる。