処理場への鶏の計画的出荷で再々通知

農林水産省生産局畜産部の畜産振興課と食肉鶏卵課は2月22日、両課長連名で「食鳥処理場への鶏の計画的な出荷」について農政局などを通じて各都道府県に通知するとともに、生産者団体にも、通知内容を養鶏業者などの関係者に周知するよう依頼した。同様の通知は昨年3月と11月に次いで3回目。

同通知では、

①鶏卵価格の低迷により今後、養鶏業者からの成鶏の出荷増が見込まれる中で、仮に食鳥処理場への出荷が過度に集中し、輸送の過密化や処理場での保管の長時間化が余儀なくされた場合、法令に定める保管基準などの適切な順守に支障を来たす懸念がある

②厚生労働省が先般実施した食鳥処理業者への調査でも、一部の食鳥処理業者から「養鶏業者に出荷を依頼している立場であるため、計画的な出荷への協力依頼が困難」との回答もあった

③このため、「食鳥処理場への出荷に当たっては、養鶏業者と食鳥処理業者が調整の上、関係法令に留意しつつ、計画的に出荷するとともに、養鶏業者は、食鳥処理場から計画的な出荷を求められた場合は積極的に協力すべき」

――との内容の周知を、管内の都道府県と養鶏業者などの関係者に改めて要請している。