今年上期の鶏卵需給と下期の見通し

飼料高騰に強い懸念 相場は秋口から徐々に回復

今年前半の鶏卵相場(JA全農たまご東京M基準、1~6月平均)は、前年同期を37円上回る217円となったが、飼料価格も前年から1万5000円以上高騰。2年にわたって断続的に続く新型コロナウイルス感染症への対応と、過去最大規模の高病原性鳥インフルエンザ(HPAI)発生の影響で、需給は滞貨玉に苦慮する状況から一転して極端な玉不足に陥るなど、国産鶏卵の流通現場は歴史的にも未曾有の状況下に置かれている。今年前半を振り返りながら、今後の需給見通しや対応すべき課題を、JA全農たまご㈱東日本営業本部第1営業部鶏卵課の中田純司課長に聞いた。

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