ナベルが「エコたま基金」設立
関連する特許・商標使用料を拠出、鶏卵研究や消費拡大運動など支援
㈱ナベル(南部邦彦社長―本社・京都市南区西九条森本町86)は、このほど同社が保有する「エコたま関連特許および商標」の使用料を、養鶏・鶏卵業界発展のために拠出することを目的とした「エコたま基金」を設立した。
同基金は、①鶏卵消費拡大運動・団体への支援②養鶏・鶏卵研究団体の研究成果の表彰と支援③発展途上国の養鶏・鶏卵業界の人材育成④エコたま方式の拡販支援――など、養鶏・鶏卵業界発展のための支援活動を行なっていく。
『エコたま』は、粘着性のシールラベルではなく、普通紙に印刷したエコたまラベルを専用のエコたまパックに入れる方式の鶏卵パック。使用後にラベルとパックを簡単に分別できる「画期的なエコパッケージ」として高い評価を受け、すでにJA全農たまご㈱など多くの鶏卵生産・流通企業に採用されている。
「エコたま基金」の事務局はナベル内に置き、具体的な支援活動は基金内に設置する「エコたま委員会」(委員は、JA全農たまご㈱、㈱栗原製作所、㈱ナベルの代表者で構成する)で決めていく。
初回の活動は、松田治男広島大学名誉教授、八田一京都女子大学教授を中心とした日本たまご研究会の理事の皆さんに、〝たまご研究に取り組む個人または団体の優秀な研究〟を推薦してもらい、11月8日に京都市のメルパルク京都で開催される『第15回日本たまご研究会』(本紙8月25日号既報)の懇親会で、「優秀研究賞」として表彰する予定。
同時に日本卵業協会の若手メンバー中心のヤングミーティング・たまニコ実行委員会の活動である「たまごニコニコ大作戦!!」への支援も検討している。