『ワクモヘイト』を発売 あすかアニマルヘルス
飼料添加タイプのワクモ対策
あすかアニマルヘルス㈱(本社・東京都港区)は、今年4月にハーブ系ワクモ対策混合飼料『ワクモヘイト』(A飼料)を発売し、利用者から好評を得ている。
『ワクモヘイト』は、セルビアのパテント社が8種類のハーブを配合して開発したワクモ対策混合飼料「RID of MITE」に、生菌剤などを加えて性能を強化した飼料添加タイプのワクモ対策製品(特許出願中)。
養鶏業でのワクモの被害は、吸血のストレスによる産卵率の低下、汚卵の発生、卵質の悪化、貧血・元気消失、死亡などが挙げられるが、『ワクモヘイト』を鶏に給与すると、ハーブの香りがワクモの好む鶏臭を覆うようになるため、鶏を吸血するワクモの数が減少する。ワクモは鶏から吸血しないと増殖できないため、『ワクモヘイト』の連続給与により鶏舎内のワクモ生息数が激減する。
また、飼料添加タイプの製品で薬剤ではないため、散布作業などによる従業員の負担も軽減され、「命ある鶏にとって住みやすくし、養鶏場を働きやすい環境にする」と評価されている。
利用者からは、①成鶏の導入時から『ワクモヘイト』を添加することでワクモの増殖を抑えることができ、今まで使用していた薬剤を散布しなくて済んだ②ワクモの被害で低下した産卵率が、マニュアル値まで回復した③薬剤の散布に使っていた時間を鶏舎内の清掃に回すことができ、鶏舎がキレイになった④成鶏処理の業者から『ワクモヘイト』を添加したロットはワクモが少なく作業がしやすいと言われた⑤汚卵が減り、通常卵としての出荷数が増え、売り上げが上がった――などの声が上がっている。
天然ハーブ由来の製品のため、鶏卵・鶏肉への影響はなく、残留農薬分析やサルモネラ分析も実施している。今年4月の発売以来、150軒以上の生産者が利用しているが、畜産物の味について問題はない。
『ワクモヘイト』の推奨飼料添加率は、ワクモ大量発生時が0.50%、通常時が0.15%。各農場でワクモの発生状況は異なるため、飼料に混合する量を加減する。荷姿は20kgクラフト袋入り。
問い合わせは、あすかアニマルヘルス(電03-5439-4188、F03-5439-4191)へ。