農水省が組織再編へ 畜産部は「畜産局」に格上げ

農林水産省は、新たな食料・農業・農村基本計画に沿って、農林水産行政をめぐる諸課題に的確に対応するため、令和3年度に組織を再編する。

現行の大臣官房国際部と食料産業局を再編して「輸出・国際局(仮称)」を設置。省内の輸出関連施策を中心に直接実行し、省横断的に強力に指揮・指導するとともに、対外関係や国際協力などの業務についての全体的な調整を一元的に実施する。

現行の生産局と政策統括官を再編して「農産局(仮称)」を設置。耕種農業の高収益化を強力に進めるため、米・麦・大豆などと園芸作物を一体で担当する。

現行の生産局畜産部を再編して「畜産局(仮称)」を設置。今後のさらなる輸出拡大の主翼を担う畜産分野について、新たな市場環境に適応した生産基盤の強化などを推進する。

現行の食料産業局を再編して「大臣官房新事業・食品産業部(仮称)」を設置。食に関する新事業を創出し、国産農林水産物の需要拡大への貢献が期待される食品産業の振興などを専門的に担う。

また、頻発する自然災害や家畜伝染病などの発生に対応するための体制の充実では、①農地・農業用施設にかかわる豪雨などによる自然災害に対する防災・減災と国土強靭化を図るための体制を強化②CSF、ASFなどの家畜伝染病や病害虫に対する国内防疫と水際検疫の適切な実施に向けた体制を強化――する。

さらに「農福連携等推進ビジョン」に基づき、農福連携に関する施策を推進するため、農村振興局農村政策部都市農村交流課に「農福連携推進室(仮称)」を設置する。

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