「ロカボ」テーマに専門家が講演 全卵会12月定例会
JA全農たまご㈱(小島勝社長―本社・東京)の東日本の協力鶏卵流通関係者らで組織する全卵会(会長=戸田順久東京中央鳥卵㈱社長)は12月18日、東京都港区の東京ガス業務用厨房機器ショールーム「厨BO!SHIODOME」で12月定例会を開いた。
今回は「おいしく健康〝たまごdeロカボ〟」をテーマに、JA全農たまご東日本営業本部第1営業部鶏卵課の林遼氏の司会で進め、(一社)食・楽・健康協会代表理事(北里大学北里研究所病院糖尿病センター長)の山田悟氏が「おいしく楽しく食べて健康に」の演題で講演。東京ガスグループの料理講習担当者が、人手不足などでオペレーションの負担軽減を図りたい飲食店向けに考案した、JA全農たまごの温泉卵商品を使う「温玉ローオペメニュー」の調理を実演した。
調理実演では「温玉 生タルタルソース」「温玉アヒージョ」「ツァンイントゥ(渡辺直美さんが紹介して話題になった台湾料理)味付き温玉のせ」「温玉deフレンチトースト風」「温玉inオムレツ」「温玉フリットサラダ」「温玉ポキボウル」「スタミナ粥の揚げ温玉のせ」の各料理を紹介。JA全農たまごが開発中の鶏卵加工品についても紹介した。
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定例会では冒頭、全卵会の戸田順久会長と、JA全農たまごの小島勝社長があいさつし、同社東日本営業本部1営業部鶏卵課の小澤秀太課長が、直近の鶏卵需給動向について報告した。
戸田会長は自身の健康に絡めて、山田氏の講演について「本日は一筋の光明が見えた気がした」としたほか、米国UCLA教授のジャレド・ダイヤモンド氏の発言などを引用して、元気に働く高齢者や女性の増加、これらの人たちの体の動きを助けるパワーアシストスーツなどの技術革新が、日本の人手不足などの課題解決に役立つのではないかと述べた。
小島社長は全卵会について「このところ様々に趣向を凝らしているが、今回はロカボを取り上げた。ロカボについては、ローソンも積極的に取り組んでいるが、我々も現在、ロカボを通じて卵の価値の再認識を図る取り組みを進めている。ロカボマークを管理している食・楽・健康協会にも加盟したため、また新たな切り口でも卵を販売していきたい」と紹介。鶏卵の消費拡大については「産業自体を大きくすることにもつながるため、欠くことのできない一番大切な取り組みと考えている。草の根運動として、私自身も平均で1日3個以上食べているため、皆様にも1個でも多く食べていただくとともに、周りの人たちにも啓発していただきたい」と呼びかけた。