ブロイラー用ひなは不足気味 種鶏導入は微増
全国のブロイラー孵卵場48場から集計した2019年(1~12月)の種鶏導入計画羽数は487万1405羽で、前年実績(484万3457羽)比では0.6%増、19年度(19年4月~20年3月)は487万9173羽で、前年度実績(477万1580羽)比では2.3%増加する計画。
地域別では、東日本(北海道から関西まで)は年次ベースが175万5017羽で3.1%減、年度ベースが180万486羽で3.4%増。中四国は年次ベースが57万5600羽で0.5%減、年度ベースが 52万5350羽で13.5%減。九州は年次ベースが254万788羽で3.5%増、年度ベースが255万3337羽で5.4%増の見込みとなっている。
導入調査のカバー率(96.2%)などを基に推計した全国の種鶏導入羽数は、19年が507万5000羽で前年(503万2000羽)に比べ0.9%増、19年度が504万7000羽で前年度(499万4000羽)に比べ1.1%増の見込みとなっている。
羽色別の種鶏導入計画は、白色羽系は年次ベースが1.0%増、年度ベースが2.5%増。有色羽系は年次ベースが11.4%減、年度ベースが9.8%減。地鶏系は年次ベースが11.7%減、年度ベースが10.8%減の見込み。全体の構成割合は、白色羽系は年次ベースが97.2%(18年96.8%)、年度ベースが97.3%(18年度96.9%)。有色羽系は年次ベースが1.6%(18年1.9%)、年度ベースが1.6%(18年度1.8%)。地鶏系は年次ベースが1.2%(18年1.4%)、年度ベースが1.1%(18年度1.2%)で、白色羽系が大半を占めている。
種卵採取開始日齢180日(6か月齢)、採取期間270日(27~64週齢)、種鶏1羽当たりひな生産146.2羽を基に試算したブロイラーひなの生産能力は、19年が7億2955万1000羽で前年比1.3%減、19年度が7億2572万5000羽で前年度比2.0%減となる。
19年のコマーシャルひなのえ付け羽数を7億4920万2000羽(1~5月は実績、6月以降は前年並み)と仮定すると、年次ベースでは1965万1000羽、年度ベースでは2347万7000羽の不足となる。