ブロイラー、採卵鶏の景況は大幅下落 日本公庫が調査
㈱日本政策金融公庫(略称・日本公庫)農林水産事業は9月18日、融資先の農業者を対象とした「平成30年上半期農業景況調査」を公表した。
農業全体の景況DIは3.3で、販売単価の低下と生産資材や労賃などの生産コストの上昇を背景に、過去最高だった29年の21.2から17.9ポイントも下落した。
業種別では、相場が29年を下回っているものの、まだ比較的高いブロイラー(55.3から18.4)はプラス値を維持しているが、生産量の増加から相場が下落している採卵鶏は32.7からマイナス49.1へ低下している。通年では、ブロイラーはマイナス6.1、採卵鶏はマイナス59.8の見通し。
その他の畜産の通年景況見通しは、酪農が北海道で44.8から18.4、都府県で12.6から15.3。肉用牛が17.5からマイナス20.1。養豚が59.4からマイナス5.3の見通し。
約4割が中食を週2回以上、外食を週1回以上利用
日本公庫は9月13日、「平成30年度上半期消費者動向調査」の特別設問として今年7月にインターネットによるアンケートで調べた『中食と外食の利用動向』を公表した。
『中食』の利用頻度は「週に2回程度」以上の回答割合が約4割で、平成15年7月調査との比較では、男女とも増加し、『外食』の利用頻度も「週に1回程度」以上の回答が約4割で増加している。
『中食』と『外食』のよく行く店の利用理由を聞いたところ「低価格、値段が手ごろだから」がトップ(中食55.9%、外食42.1%)」、次いで「いつも利用していて安心、信用できる(中食42.7%、外食36.9%)」と続いた。外食が中食の割合を上回ったのは、「値段が少々高くてもおいしいから」「家族の好きな料理があるから」の2項目で、外食は価格も重視しつつ、中食に比べ料理の内容や品質が求められていることがうかがえる。
今後の利用頻度については、『中食』では「増えると思う」と回答した割合(12.7%)が「減ると思う」(6.7%)の2倍近くとなっており、今後さらに『中食』の利用が増加することがうかがえたが、『外食』の今後については「増えると思う」(8.7%)が「減ると思う」(10.5%)を下回った。