卵価、ようやく200円台に ひなえ付け増で先行きに不安感も

鶏卵相場(JA全農たまご・東京M加重平均)は1月中旬から上昇を始め、2月下旬に200円台に乗せた。消費が低調に推移したものの、2月に入り決算期を迎えた量販店の特売需要や、大手外食のプロモーション需要が出てきたことが要因。ただ、加工需要は鈍く、在庫を抱える産地もある中、今年の鶏卵相場について鶏卵業界関係者の間では、先行きへの不安感が高まっている。

今年の年始は加工需要が低調で、正月に休んだスーパーもあり、滞貨玉が多かったことから、初市相場(JA全農たまご・東京M加重平均)は前年を15円下回る85円落ちの150円、1月の月間平均は同20円下回る159円となった。
1月の鶏卵相場が前年を大幅に下回ったことから、一部産地では早めの換羽など積極的な生産調整の動きもみられ、2月14日には東京から福岡まで全市場の全サイズで10円ずつ上伸。2月は各市場で4回の上昇となり、月間平均は東京189円(前年204円)、大阪189円(同201円)、名古屋194円(同209円)、福岡183円(同191円)となった。
今冬は厳冬と大雪が、鶏卵流通にも大きく影響している。1月23日の降雪では、東北や関東各地の主要道路が通行止めとなり、首都圏への配送が大幅に遅れる状況となった。消費面でも、外出が減り、特に飲食店での消費が落ちるなどの悪影響が聞かれている。北陸では2月に入って記録的な大雪となり、卵を含めた様々な商品が運べない事態となっている。
一方、1月下旬以降は降雪への警戒感から、大手外食や量販店の間では、降雪予報があると発注を早める動きが出ているほか、学校給食の再開や量販店の決算特売の増加、マクドナルドなど外食大手のプロモーションが予定される時期に入るなど、需要のプラス要因も増えてきている。関西では2月に入って余剰感がなくなり、東日本から送られる荷物が増えてきた。赤玉は全体的に不足傾向が続いている。
今後も、暖かくなるとともに人の移動が活発となり、歓送迎会などのイベントも増えることから、3月から4月にかけては例年のような強もちあいの推移が期待されている。
ただ、(一社)日本種鶏孵卵協会のまとめによる、昨年の採卵鶏ひなえ付け羽数は前年比2.2%(232万7000羽)増。地域別では北陸が13.0%増、関東・東山(茨城から長野までの9都県)地域は10.2%増と、東日本での増加が目立っている。
加工需要は依然鈍く、米国産の輸入も増えている。個人経営の飲食店などは依然、客足が伸びず厳しい状況で、特に東日本では在庫を抱えている産地もあるとの声が聞かれる。
昨年までの4年間は、年間平均で200円以上の安定した相場が続いたものの、今年は特に関東での出足の鈍さに、鶏卵流通関係者の間からは「今年はいよいよ…」と低卵価を心配する声が聞かれるようになっている。

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