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好調を維持する鶏卵、鶏肉需給 年末需要に向け相場上昇も

2017.11.05発行
 今年も残すところあと2か月となったが、鶏卵、鶏肉とも比較的好調な需給を維持している。相場についても、年末需要に向けたさらなる上昇も期待される中、年間では鶏卵は前年並み、鶏肉は前年を上回るとみられている。

 【鶏卵】
 10月の鶏卵相場(M加重、月間平均)は、下旬の2週末連続の台風が行楽需要などに影響したものの、気温の低下とともに、おでん需要や鍋需要、テーブルエッグ需要の増加、外食チェーンなどでの卵メニュー追加もあって底堅く推移し、東京は前年同月比0.19円安の210.71円(前月比17.21円高)、大阪は同1.83円安の216.67円(同17.92円高)、名古屋は同2.88円安の215.62円(同19.62円高)、福岡は同3.42円高の206.67円(同18.92円高)となった。
 1〜8月の採卵用めすのひなえ付け羽数は、前年同期比2.6%増。
 地域別では、東日本は6.1%増、西日本は1.1%減。東日本の中では、北海道は7.9%減、北陸は1.7%減であるが、関東・東山は9.9%増、東北は6.4%増となっている。
 1〜8月累計の育すう用配合飼料の出荷量は2.1%増となっているが、成鶏用配合飼料の出荷量は1.7%増にとどまっている。
 昨年から、各地で増羽計画の噂が出て、累計では1000万羽近くの羽数が増えるのではないかとされてきたが、現状では、予想されたほどには生産量が増えていない。要因としては、ひながえ付けされても、人手不足で受け入れ成鶏舎の建設が間に合わないため、既存の鶏舎の老鶏を早期アウトしてそこに鶏を入れるケースや、ほぼ3年間続く好調な卵価を受けて、小規模層が赤字を出さないうちに廃業するケースも引き続きあるとみられている。直近では、クリスマスの洋菓子向けの仕込み需要などもあり、相場は血獅熹N末に向けて上昇傾向で推移するとみられる。
 ただ、増羽計画はまだ継続しており、今後の進捗状況が注目される。
 【鶏肉】
 10月の鶏肉相場(日経・東京加重)は、もも正肉は前年同月比39.51円安の584.24円(前月比21.24円高)、むね正肉は前年同月比57.14円高の322.19円(同3.51円安)。もも・むね合計は前年同月比17.63円高の906.43円(同17.73円高)となった。
 輸入物の増加はあるものの、ひなえ付けなどからみた国内生産量は年間で1%程度の増加にとどまる中、気温の低下に伴う鍋物需要の高まりもあって、需給は安定し、相場も底堅く推移した。
 (独)農畜産業振興機構の鶏肉の需給予測でも、前年同月比で11月の生産量は2.4%増の13万5300トン、輸入量は3.2%増の5万3400トン、出回り量は2.8%減の18万1900トンで、期末在庫は4.0%増の16万8200トンと見込んでいる。
 11月の相場は、10月をやや上回るものとみられている。



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