卵価は低水準、食鳥は強含み 11~12月の全農市況予測

全農は、このほど11~12月の畜産物市況予測をまとめた。鶏卵、食鳥の見通しは次の通り。
〈鶏卵〉
11月=供給面では、引き続き高水準の安定した産卵が見込まれる。年末需要を見据えた生産調整の実施も予想されるが、生産水準が過大なため、需要に見合った適正水準までの抑制効果は期待しにくい。
需要面では、気温の低下により鍋物などの季節需要の高まりが見込まれるが、不況の影響から消費水準が低位の推移となっており、過剰な生産量を消費できるまでの好材料は、今のところ見当たらない。
相場は、Mサイズ基準値月間平均で165円(前年201円)か。
12月=供給面では、上旬は引き続き供給過剰の傾向が続くことが見込まれるが、中旬以降は、年末年始を見越した生産調整の実施により生産量は抑制される見込み。しかし、生産量が過大なため、年末まで荷もたれ感が続くことが懸念される。
需要面では、鍋物などの季節需要に加え、年末へ向けた手当てが開始し、需要環境の活性化が期待される。しかし、入荷量が潤沢なため手当ても早々に終了し、中旬ごろからは引き合いも弱まり、下旬には余剰感が高まる可能性も高い。
相場は、Mサイズ基準値月間平均で175円(前年213円)か。
〈食鳥〉
11月=PWVの見通しによると、11月の国内出荷は、計画処理羽数が前年比98.2%、同処理重量が同97.5%とかなり少なめの予測となっており、増体不良からの回復度も合わせ、入荷量の水準が注目される。
輸入に関しては、中国産の本格的な輸入再開が依然として不透明な中、当面は予断を許さない状況が続く。
需要面では、行楽シーズンやプロ野球関連の特需も一巡し、年末需要期を前に一服感が出る時期となるが、入荷量の回復が遅れ気味となる中で、年末に向けた手当て買いも考えられ、一定の荷動きは継続するものと思われる。
市況は、おおむね保合い圏内の推移となり、月間平均では、もも600円前後(前年658円)、むね210円前後(同195円)か。
12月=PWVの見通しによると、12月の国内出荷は、計画処理羽数が前年比100.9%、同処理重量が同101.5%となっており、現時点では大きな変動はない見込み。
需要面では、年間最大の需要期を迎え、活発な荷動きが期待される時期だが、近年、長引く消費不況を背景に、年末ギリギリまで手当てがずれ込む傾向もあり、相場推移については不透明。
市況は強含みの推移となろう。