7月も内食需要が好調
引き続き好調だが鶏肉伸び悩む店も 食品スーパー3団体
(一社)全国スーパーマーケット協会など食品スーパー3団体は、合計270社・8022店舗の7月の販売実績を公表した。
食品への堅調な需要や、長雨の影響による野菜・果物などの価格上昇を受け、総売上高は前年同月比5.6%増(既存店ベース)の9497億8879万円となった。
食品合計の売上高は5.9%増の8618億6550万円で、うち畜産品は9.5%増の1116億4075万円。
卵や乳製品、冷凍食品などの日配品は4.2%増の1857億2286万円。総菜は0.2%増の948億7364万円。菓子、調味料、乾麺、米などの一般食品は3.6%増の2464億2926万円。
引き続き食肉への需要は高いが、畜種別の状況について「国産牛肉は価格が低下傾向にあり、焼き肉やステーキ用の大容量商品や、和牛など高単価商品の動きが良かった。国産豚肉や鶏肉は相場が上昇しており伸び悩んだ店舗ももられた。ハム・ソーセージの一般商品は堅調だがギフト用は不振」と報告している。
主要地域生協は6か月連続で増収 日本生協連
日本生活協同組合連合会は、全国65の主要地域生協の総供給高(売上高)が6か月連続で前年を上回り、7月の総供給高は前年同月比12.8%増の2514億400万円になったと発表。うち宅配が15.7%増の1662億9900万円、店舗販売が8.1%増の800億800万円。ともに農産品の供給高が特に伸長した。
畜産品販売の好調続く チェーンストア協
日本チェーンストア協会が公表した7月の大手チェーンストア販売概況(会員56社・1万823店舗)によると、食料品や衣料品、日用品などの総販売額は前年同月比2.6%増(既存店ベース)の1兆806億9195万円となった。
食料品全体は4.5%増の7306億5314万円で、うち畜産品は9.0%増の865億8694万円。牛、豚、鶏肉の販売が好調で、鶏卵やハム・ソーセージも良かった。
このほか練り物、珍味・菓子類は好調。弁当の動きはまずまず。パン、生菓子、アイスクリームなどは鈍かった。
コンビニは5か月連続減 フランチャイズ協
コンビニエンスストア7社(5万5797店舗)で組織する(一社)日本フランチャイズチェーン協会は7月の売上高(既存店ベース)について、前年同月比7.4%減の8656億4000万円と報告した。減収は5か月連続。在宅勤務や外出自粛に加え、梅雨明けの遅れと降水量の多さも影響した。
来客数は14.0%減の12億8946万2000人で5か月連続のマイナス。平均客単価は7.7%増の671円で10か月連続のプラス。
部門別の売上高では、弁当や卵、加工肉、ホットスナック、生菓子などの日配食品が8.3%減。生菓子を除く菓子類や飲料などの加工食品が9.6%減、非食品が2.9%減、サービスが16.2%減。
洋風ファストフードのみ前年比プラスに フードサービス協
(一社)日本フードサービス協会の7月の外食市場動向調査(新規店含む全店ベース、3万7810店舗)では、外食全体の売上高は前年同月比15.0%減、店舗数2.0%減、客数18.5%減、客単価4.4%増となった。月初は店内飲食の回復傾向もみられたが、新型コロナウイルスの感染者数が再び増加し、客足に影響した。
業態別では、ファストフードの売上高は3.6%減で、減少幅が前月(11.8%減)より縮小。このうち洋風ファストフードはキャンペーンやドライブスルーなどが好調で5.1%増。ファミリーレストランは22.6%減、居酒屋は50.0%減。