6月の食品売れ行き 量販店・外食など

スーパー利用者に調理疲れの傾向も

(一社)全国スーパーマーケット協会など食品スーパー3団体(270社・8198店)の6月総売上高は前年同月比1.1%減(既存店ベース)の9628億2086万円になった。家庭での調理疲れや調理を避ける傾向もみられ、総菜販売が前年同月比5.9%増(前々年同月比5.8%増)の994億5864万円と好調。畜産品は2.8%減(同4.1%増)の1112億4045万円、卵を含む日配品は0.2%減(同4.4%増)の1912億2456万円。

生協は好調維持

日本生活協同組合連合会によると、全国65の主要地域生協の6月総供給高(売上高)は前年同月と同程度の2521億3300万円。前々年同月比では14.1%増となった。

このうち、宅配は前年同月比0.6%増(前々年同月比18.4%増)の1671億7800万円。店舗販売は1.4%減(同6.8%増)の797億400万円。宅配では冷凍食品、店舗では総菜部門が好調に推移した。

大手チェーンの総菜は12%増

日本チェーンストア協会は6月の大手チェーンストア販売概況(会員56社・1万1834店)について、総販売額は前年同月比1.7%増(既存店ベース)の1兆1095億1466万円になったと発表した。

食料品は3.0%増の7453億6641万円で、このうち畜産品は1.1%減の855億2716万円。鶏卵の動きは良く、鶏肉や牛肉はまずまず、豚肉とハム・ソーセージの動きは鈍かった。総菜は揚げ物や焼き物が好調で弁当の動きも良く、12.0%増の931億3129万円となった。

コンビニ売上高 4か月連続の増加

コンビニ7社(5万5890店)で組織する(一社)日本フランチャイズチェーン協会は、6月の売上高(既存店ベース)が前年同月比0.8%増の8565億4700万円になったと発表した。カウンター商材やサラダ、酒類、冷凍食品などが好調で4か月連続のプラス。来客数は0.2%増、平均客単価は0.7%増。

洋風ファストフード好調続く

(一社)日本フードサービス協会が発表した6月外食市場調査(新規店含む全店ベース、3万6772店)によると、外食全体の売上高は前年同月比0.1%増だが、前々年同月比(コロナ禍前)では22.6%減と、厳しい状況が続いている。

業態別では洋風ファストフードの売上高が前年同月比13.6%増(前々年同月比9.0%増)と、コロナ禍以前と比べても好業績が続いている。