化血研の事業譲渡で最終合意 新会社「KMバイオロジクス」設立 明治HD、7月子会社化へ
明治ホールディングス㈱(松尾正彦社長―本社・東京都中央区)と(一財)化学及血清療法研究所(略称・化血研、木下統晴理事長―本所・熊本市北区)は3月13日、化血研の主要事業の譲渡について最終合意し、株式譲渡契約書を締結した。
化血研は昨年12月に人体用ワクチン、血漿分画製剤、動物用ワクチンをはじめとした主要事業を新会社に現物出資し、明治グループと熊本県内の企業グループ、熊本県が共同出資する買収会社が新会社の普通株式をすべて買収して合併する方針を公表していた。
事業を受け継ぐ新会社は3月7日付で設立された「KMバイオロジクス株式会社」で、熊本市に本社を置く。議決権比率は明治グループ49%(明治ホールディングス㈱29%、MeijiSeikaファルマ㈱20%)、熊本県企業グループ49%(㈱えがおホールディングス、学校法人君が淵学園、㈱熊本放送、㈱再春館製薬所、㈱テレビ熊本、富田薬品㈱、㈱肥後銀行)、熊本県2%。取締役の過半数と代表取締役は明治グループが指名し、7月2日に明治ホールディングスの連結子会社となる。
化血研の従業員の雇用や製品の安定供給、公益性・公共性の高い事業や研究開発活動、熊本県内業者との取引などは維持される。事業譲渡後の化血研は主に公益事業を担う予定。