アミューズが創業80周年 新しい種鶏場、孵化場も紹介
1935(昭和10)年に孵化事業を始め、現在では種鶏・孵化だけでなく、グループ内で採卵事業、鶏卵の販売と加工事業も手がけているアミューズ㈱(赤木八寿夫社長―本社・宮崎県日向市大字平岩8356)は7月26日、宮崎市の宮崎観光ホテルで創業80周年記念と孵卵舎・種鶏舎落成の祝賀会を行ない、取引先関係者ら約200人が出席して祝福した。
祝賀会は赤木光伸専務の開会の辞で幕を開けた。
あいさつに立った赤木紀元会長は、多数の参加者に謝意を表するとともに「アミューズは、私の父である美芳(故人)が昭和9年の暮れから10年にかけて、従来の本社である財光寺3442番地で鶏を飼い始めたのが最初で、昨年で80周年になる。この間、決して順風満帆ではなく、鶏舎の焼失や病気の発生などいろいろあったが、そのたびごとに行政はもとより、多くの方々のご支援をいただき、何とか80周年にたどり着くことができた。
会社的には、昭和45年に株式会社赤木種鶏場に改組したが、平成17年には若い人材の募集や、対外的にも将来は食品産業にも進出したいとの意向もあり、社名を赤木総合食品サービスにしようと考えていたが、米国から帰ってきたばかりの現社長の八寿夫の考えも入れ、アミューズに改称した。
その後、私どもの取引先であった大手養鶏場を引き継ぎ、今年に入って県内の鶏卵加工・販売事業も加わり、養鶏の道一筋に歩み続けて、名実共に総合食品産業のスタートを切ることができた。
この事業は立ち止まってはダメだろうと考えている。たゆまず前進して、取引量の拡大と同時に、従業員の福利厚生も充実させていかなければならない。当社の企業理念である『常識を忠実に実行、基本を大切にし、美しい心の集団でありたい』との思いを追求し、また、これまで以上に地域に貢献できるよう、一歩一歩誠実に進んでいきたい。これからもいろいろな苦難があろうかと思うが、皆さん方のご支援を得ながら前に進めていきたいと思っている。これまで以上のご支援をお願いしたい」などと述べた。
多数の来賓を代表して衆院議員の江藤拓自民党農林水産戦略調査会筆頭副会長、宮崎県の郡司行敏農政水産部長、日向市の十屋幸平市長、㈱霧島エッグの竹下博社長、㈱日本政策金融公庫宮崎支店の栗木昇農林水産事業統括の5氏が祝辞を述べた。
赤木八寿夫社長が、畜産クラスター事業の認定を受けて今年3月に日向市に完成した高森第2種鶏場(種鶏めすベースで1棟2万羽収容のウインドレス鶏舎2棟、内部はバリー社の種鶏ケージシステム)、4月にオランダのパスリフォーム社製の孵卵機や、ビスコン社製の移卵・トレー洗浄機とひな鑑別台などを導入して完成した最新の孵化場、EUのアニマルウェルフェアにも対応した赤外線レーザーによるビークトリミングと頸部皮下への自動ワクチン接種器などを紹介した。
参院議員の長峯誠財政金融委員会理事の発声で乾杯し、余興などもあってなごやかに歓談した。
赤木社長がお礼の言葉を述べ、㈱鹿児島銀行の今和泉悟常務執行役員宮崎支店長の音頭による万歳三唱でお開きとなった。
【取引先関係者ら約200人がアミューズ創業80周年を祝う】