日本ハムがマレーシアに進出 養鶏会社と資本業務提携 高付加価値加工品の製造・販売へ
日本ハム㈱(末澤壽一社長―本社・大阪市北区)は1月8日、マレーシアの大手養鶏会社、レイ・ホン社(LayHongBerhad社)と資本業務提携すると発表した。
日本ハムは新中期経営計画パート5(平成28年3月期~30年3月期)の中で、「グローバル企業への加速」を経営方針の一つに掲げ、海外事業の拡充に取り組んでいる。今回、資本業務提携するレイ・ホン社は、マレーシアの養鶏インテの大手として長期にわたる経験と実績で培った高いブランド力があり、周辺諸国でも高く評価されている。
需要拡大が見込まれる東南アジアで日本ハムの存在感をさらに高めるために、レイ・ホン社が実施する第三者割当増資を引き受けることと、高付加価値の加工食品を製造・販売する合弁会社を設立することで、両社が合意した。
第三者割当増資では、レイ・ホン社の普通株式9.09%(525万株)を1株当たり5.81リンギット(約156円、1リンギット=26.90円)、総額3050万2500リンギット(約8億2000万円)で日本ハムが引き受ける。
合弁会社はマレーシア国内に設立する予定で、事業運営には日本ハムの強みである商品開発力、製造・品質管理のノウハウと、レイ・ホン社が保有する物流と販売機能を活用する。出資比率は日本ハム51%、レイ・ホン社49%。
今回の資本業務提携について日本ハムは「相互の経営資源や強みを活用した事業展開が期待できる」とコメントしている。