キユーピー、インドネシアに進出 マヨネーズ・液卵を製造
キユーピー(株)(三宅峰三郎社長―本社・東京都渋谷区)は去る12月26日、今年1月末にインドネシアの西ジャワ州ブカシ県で、調味料(マヨネーズ、ドレッシングなど)や液卵の製造販売を行なう「キユーピーインドネシア」(資本金約15億円)を設立すると発表した。
同社のアジアでの事業展開は、中国、タイ、マレーシア、ベトナムに次いで5か国目。工場としては6か所目の生産拠点になる。
インドネシアは市場経済の発展とともに、中間所得層が急激に拡大し、日本貿易振興機構の試算では、2020年にはその数が約2億人にのぼるとも予想されている。これに伴い、食の洋風化や外食産業の発展も急速に進み、卵加工食品の市場も拡大が見込まれることから、これまでキユーピーマレーシアから輸出していたマヨネーズなどの調味料の現地生産を行なうことにしたもの。
インドネシアの鶏卵生産量は、近年は急速に拡大して年間約140万トンほど。液卵専門工場は1工場とされている。
キユーピーインドネシアは、1月末の設立後に工場の建設に入り、2014年後半をメドに製造販売を開始する予定。
キユーピーのアジアでの売り上げは現在、中国で約45億円、タイ、マレーシア、ベトナムの東南アジアで約32億円の計77億円。2015年度にはアジア全体で200億円の売り上げを目指す。