全農の5月の市況予想 卵価はジリ安傾向、鶏肉も弱含み
全農は、このほど5月の畜産物市況予想をまとめた。鶏卵、食鳥の予想は次の通り。
〈鶏卵〉
供給面は、老鶏淘汰などの生産調整の実施が進めば、生産量は抑制されることが考えられるが、そもそもの稼働羽数の水準が高く、また、連休に伴い滞貨玉の発生が考えられるため、余剰感は続くであろう。需要面は、連休明け以降は好材料もなく、気温の上昇とともに、当用買いの傾向も強まるため、荷動きはさらに鈍化することが懸念される。
相場は、Mサイズ基準値月間平均で140円前後(同141円)か。
〈食鳥〉
PWVの見通しによると、5月の国内出荷は、計画処理羽数が前年比101.9%、同処理重量が同101.3%となっており、わずかながら前年を上回る見込み。需要面は、BSE関連の代替需要もほぼ平準化に向かい、一定の引き合いは継続するものの、大きな期待材料に乏しい展開となろう。
市況は、中旬以降は弱含みの推移か。