初生ひな、種卵の家畜衛生条件合意 オランダからの輸出で

農林水産省動物検疫所は6月25日、オランダから日本向けに輸出される家きんの初生ひな、種卵の家畜衛生条件と証明書様式について、両国の家畜衛生当局である農林水産省消費・安全局動物衛生課と、オランダ食品・消費者製品安全機関の間で取り決めがまとまったことをホームページで公表した。

取り決めは「一般要件」「高病原性鳥インフルエンザ(HPAI)に関する要件」「低病原性鳥インフルエンザ(LPAI)に関する要件」「抗体陽性事例に関する要件」「生産農場の要件」「検査」「輸送に関する要件」「検査証明書」「その他の事項」からなる。これにより初生ひなや種卵の輸入が円滑に行なわれるようになるとみられる。

オランダでは、2003(平成15)年以降、HPAIとLPAIが繰り返し発生してきた。特に2006(平成18)年に動物園の鶏に対しAIワクチンを使用したことを受け、日本は初生ひなの輸入停止を継続。輸入停止措置が解除されたのは11年ぶりとなる2017(平成29)年5月30日で、同年7月に採卵鶏種鶏が輸入された。その後もAI発生で輸入停止、解除が繰り返され、2018年8月以降は輸入停止が解除されている。