鶏肉、調製品とも50万トン超 2019年の通関実績

財務省は2019年12月分の通関実績をまとめた。

《12月輸入》鶏肉は前年同月比4.4%減の4万4922トン、鶏肉調製品は1.6%増の4万6875トン。卵では凍結卵黄と卵白分が増加し、殻付卵は93.5%増の2トン。

《12月輸入》鶏肉は香港、カンボジア、ベトナムに前年同月比5.3%減の948トン。殻付卵は香港、シンガポール、台湾に952トン輸出した。

鶏肉年間輸入56万トン、鶏卵殻付換算11万トン

この結果、鶏肉の年間輸入量は前年比0.5%増の56万2875トンで過去3位に(過去最多は17年の56万9466トン)。50万トン超えは5年連続。内訳は骨付きももが1万4066トン、その他鶏肉が54万8809トン。

鶏肉調製品は0.2%減の51万2416トンで、2年連続の50万トン超え。鶏の肝臓は27.9%減、七面鳥肉は6.6%減、その他の家きん肉は4.7%増、その他の家きん肉調製品は46.6%、その他の家禽の肝臓は12.5%減。

鶏卵関係の年間輸入量は殻付卵が8.8%減の3740トン、凍結卵黄が14.0%増の5446トン、凍結卵白が51.8%減の852トン、全卵粉が16.1%減の2420トン、卵黄粉が15.3%減の2421トン、卵白粉が5.3%増の1万141トン。

殻付卵の輸入量は12.1%増の67トンだが、単価が非常に高価なことから、医療用に使用される無菌卵ではないかとみられる。

年間の輸入鶏卵(累計)の殻付換算は0.5%増の11万3836トン。

殻付き卵輸出は47.3%増の8633トン 鶏肉輸出は2.9%減、調製品は54.5%増

2019年の鶏卵関係の輸出は、殻付き卵は前年比47.3%増の8633トンとなった。輸出先は香港、台湾、シンガポール、グアム。このうち香港が全体の96.8%を占める。

香港向けの凍結卵黄・卵白も増加したが、全卵粉や卵白粉は減少した。その他の殻付き家きん卵は前年比3.74倍の18トンとなったほか、マヨネーズがアメリカ、オーストラリアをはじめ49の国・地域に輸出され、同12.6%増の9069トンとなった。

鶏肉の輸出は前年比2.9%減の9375トン。輸出先は香港(全体の54.8%)、カンボジア(同34.4%)、ベトナム(同10.8%)。

鶏肉調製品は前年比54.5%増の201トン。輸出先は香港、韓国、台湾、インドネシア、マレーシア、フィリピンで、このうち香港が91.1%を占める。